MAXONのPWM周波数を考える2

MAXONのPWM周波数を考えた話つづき

Tue, 18 Apr 2017

VNH+ArduinoMEGA

以上の話を踏まえると,MAXONが台無しになったかなという説明になると思います.

  • VNHはSMなのでパルスに対してDCモータの基本制御式が使えない
    (要はデューティー比に対して回転数が線形的にならない)
  • LAPにしたいけどVNHじゃ無理
  • コアレスモーターには電流不連続モードはよくない
  • 電流連続モードにしたいけどVNHの最大周波数は20kHzだから無理
  • VNH変えたとしてもArduinoMEGAの最大周波数は約31kHzだから電流連続モードにはならない

また,VNHは電流がいっぱい流せて大変魅力的なMDICですが,波形がめっちゃ汚いんで,まあ,「手動制御の部内ロボコンとかにぴったり♪(煽)」って感じです.

(って言うくせに,自分はRCJロボに積んてるっていうね)

波形に関してですが,こちらをどうぞ.

※以下の波形はすべてMAXONの端子にそれぞれプローブをつないで測定しています.

VNHとArduinoMEGA(31kHz)

低速(最低速)→なんだこれ,くそ

20170418002109

中速 →左肩なんなん()

20170418002114

高速 →ショボーン

20170418002116

全速力 →まともっぽい

20170418002326

最近作ったMD

全速力(95%程度)

LAP方式で駆動していて,PWM周波数は200kHzです.

(波形汚いのは許して)

20170418002320

参考文献

[1] まんじゅう本舗 “モータードライバの作り方ver1.1” (C89)

[2] MAXON公式集

[3] 適切なPWM周波数を考える – Takeyuta Lab

[4] モータの電気的時定数に対して十分に小さいPWM周期について | Device Plus – デバプラ

[5] マイクロドライブの概要 (3) 出力の留意点 / 時間軸上で見たドライブ処理 | academy.maxonjapan.co.jp

[6] NOTE – 回路設計編 – モータドライバと象限

[7] NOTE – 回路設計編 – PWMドライブの設計

© anbalab 2019